タイトルはちょっと、無理なんで・・・

だらだらドルヲタしてます

Pimm's to boku

これは書いておかないと年が越せない。

日付的にはとっくに越しているのだが、心の中で的なやつだ。

2023年のぼくの一番のヲタク記憶といえばPimm'sだったからだ。

 

ただ言い訳を先にしておくと、

ぼくは全ての現場に行ったとか、遠征したとか、

特典会で積みまくったとか、昔から知っているとか

そういうヲタクではない。

というのはどの現場でもそうだったがここでもそうだった。

ちょっと前にちょっと行ってた時期があり、

最近またちょっと行くようになった、程度のものだ。

なのでPimm'sというグループのことを真に語れる資格、

というものがあればそれは当然ぼくにはない。

ゴーストライダーや刃のようなヲタクたちと同じ目線ではない。

それでも2023年の後半はPimm'sが中心だったし、

活動休止してしまった今、とてもさびしい。

物事を仰々しく大げさに書くのはぼくの癖なのだが、

ここはぼくのブログなのでまぁご容赦いただきたい。

これはPimm's to boku の話。

 

2023年に行ったPimm'sの現場数は37だった。

今までで一番行ったのが2018の27だったので、

2023年はそれを更新したということになる。

ヲタクとしては全然少ないし、

一般の友達に話すと「行き過ぎだろw」と言われそうだし、

実に中途半端な数字がいかにもむすかっぽい。

ただ、1つ1つがしっかり思い出せるほど、

どのライブも本当に楽しかった。

 

「ちょっと前にちょっと行っていた時期」の頃については

今回は割愛しておく。長くなりそうだし。

また現場に足を運ぶきっかけになった曲の話からにしよう。

それが「BOY MEETS GIRL」という曲。

とても素敵な曲なので貼っておく。

 


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きゃーなぎちゃんが若い。

 

この曲はPimm'sのメインの曲調である

トーキョーガールズミクスチャーとは少し異なるテイストで、

切ないメロディに軽快なピアノの音が絡み合う、

流行り言葉で表現すると「エモい」というやつだ。

メンバーの小山星奈の圧倒的な歌唱力・表現力による歌い出しを聞いて

「え、なにこれ俺の知ってる曲調とは違う」

「違うけど、これ、絶対めちゃめちゃいい曲だ」

「てかこの子歌ウマっ。最近入ったんじゃなかったっけ?」

「とんでもない化物はいってきたな」

となった。

ああ、今もこの曲流してるけどまだ泣ける。

そう、この曲を初めて聞いたとき、

完全に初見だったのに、

まだ何の思い出もないというのに

ぽろぽろ泣いてしまったのだった。

40を目前に控えて涙腺がだいぶ仕事していないのは認める。

それでも初見の曲で泣いたのは初めてだったので狼狽した。

理由がわからなかったし、今でもよくわからない。

 

単純に感動した、のかもしれない。

「なんでこんないいグループから離れたんだ」という後悔かもしれない

卒業してしまった推しの事が思い浮かんだのかもしれないし、

ちゃんと推せてなかったという後悔かもしれないし、

今までの人生を振り返っての後悔かもしれない。

いや後悔してばっかの人生だな。

 

ここでもひとつ後悔を書いておくと、

こんないい曲に出会って、やっぱりいいグループだなと思ったのに

その後すぐに通うという感じにはならなかったことだ。

これは今でもけっこう後悔している。

気づいたときにはいつだっておせぇな。

 

当時既に推していたグループがあり、

その一方でこちらには推しはもういなかったことや、

メンバーが入れ替わったことで馴染みが薄かったこと、

離れていた時期の曲をまだまだ知らなかったこと

などはあったけども、少なくとももう少しは行けたとは思う。

後悔しないように生きていくのは本当にむずかしい。

 

そんな中頼もしかったのは前体制から残った二人のメンバー。

新リーダーとなりグループを引っ張る小林智絵と、

その右腕としてグループを支えていた川崎優菜だ。

2人ともかろうじてぼくの事を覚えてくれていたのも嬉しかった。

ライブではこの二人を中心に観ることが多かった。

偉そうな事を言わせて貰うと、

いずれもパフォーマンス力の高い後輩たちに負けじと

この二人もパフォーマンスが上がっているように感じた。

辞めたメンバーの穴埋めも違和感がなかった。

ああここはライブいいなぁ。曲も好きだなぁ。

などと思いながら、

9周年ライブやツアーファイナルといった節目のライブや

ほかの面子も良かった大型対バンや

行きやすかったリリイベくらいしか行っていなかった。

そのときの特典会はちえとゆなを交互に行っていたと思う。

O-westで行ったツアーファイナルは素晴らしいライブだったし

フル映像が公式にあるのでこれも貼っておく。

 

 


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フルがタダで見れて、

曲ごとにチャプターで分かれていて文字も出る親切設計。

スタートのFANGSからめちゃくちゃかっこいいし、

BOY MEETS GIRLももちろんあります。

ラストのキャッチボールも涙もの。

 

 

そんなぼくがライブに行く回数を増やしたきっかけが、

川崎優菜の卒業発表だった。

メンバーのうち二人しか知らないのに、

そのうちの一人が辞めてしまうのはえらいことだ。

発表後がゆなの特典会に行くことが増え、当然

「卒業ライブくる?その前の10周年ライブは?」

というやり取りになる。

そこで「それはもちろんだし、他のライブも行くわ」

となったのだった。要は口約束。

 

そうして少しライブの数が増えていくと、

必然とほかのメンバーの事も見る機会が増えた。

個性だったり、個人的な好きなパートや振り、

関係性やバックボーンを知るようになって、

「パフォーマンス力の高いメンバー」だけじゃなく

「好きなグループの大事なメンバー」として認識するようになった。

 

そしていよいよゆなが卒業してしまい、

特典会に行くメンバーがちえだけになり、

それでもPimm'sというグループが好きだったので、

そろそろ他のメンバーにも挨拶しようと思った時期と、

Pimm'sのライブがとにかく観たいから他に観るアテのないイベントでも行くようになった時期はほぼ同じだったと思う。

要は完全にハマった、という時期だ。

NATSUZOMEも最高だったし、TIFも最高だった。

もうほかのメンバーの事もかなり知っているし、いつでも特典会に行けるぜ!

みたいな時期に「無期限活動休止のお知らせ」が来てしまう。

 

あぁこれだよ、と思った。

ぼくはなんだか好きなものに幸運を呼び込めないヲタクだし、

そもそも好きを気づくのが遅い。

これはぼくのせいなのかとややこしい感情に囚われ、

正直けっこうへこんだ。

その日がヲタクとの楽しい飲み会だったのは不幸中の幸いだった。

そしてその日のライブもO-Eastで観ていたので奇妙な縁を感じる。

 

そこからは元々行く予定だったツアーの本数を増やし、

仲良しのヲタク(ぼくがヲタクになったきっかけの友人)を誘い、

そしてメンバー全員とお話しすることにした。

みんな話しやすく、めちゃめちゃいい子たちだった。

行けば行くほどPimm'sというグループが好きになった。

もっと早く行くようになれば、

もっと早く話すようになれば、

などという感情との戦いではあったが、

結果的にはいつも「ライブたのしい!」が全てを勝った。

語る資格のないぼくだが、

終わりが決まってからの彼女たちのライブは、

今までを超えていく熱量をもったライブであり、

MCで語る言葉のひとつひとつに重みがあった。

そんな期間は半年くらいしかなく終わりを迎えたが、

10年くらいヲタクをしてきて一番楽しかったんじゃないか、

なんて軽率に言っちゃうくらいの楽しさがあった。

 

ラストツアーの最中に新曲出すのも、

そのツアーファイナルで更に新曲出すのも、

ラストライブで37曲約3時間のライブをやったのも、

ぜんぶ頭がおかしくてだいすきだった。

どんだけ有終の美飾るんだよこの人たちって。

またPimm'sのライブを観るようになって、

一回のライブだって落ちたな、どころか同じだなとさえ思ったことが無く、

「うおお今日のライブが最高を更新してる!」って

感じられる日々だったのは幸せとしか言いようがない。

Pimm'sの活動休止ラストがあの6人で良かった。

 

最後にTwitter(意地Xなんて書かない)(←書いてる)でも触れたが、

メンバー個人について触れておく。

 

・立仙愛理

加入ライブとなった9周年ライブであいりを観たときの印象は「ラッパーが入ってきた」だった。それくらいうまかった。それだけにラップを本格的に初めて数か月と後で知ったときには本当に驚いた。

あっという間に大人気になり、そのため一番チェキを撮っていないが、3度めましての時点で顔と名前を一致させてあだ名をつけてきたのはアイドルとして優秀すぎてびびった。しかも本当にラストのお見送り会の短い時間で前日のぼくのツイートについて触れてきたのは本当にすごかった。これが最後のPimm'sの記憶で良かったと思う。

攻撃的でカッコいいラップをする一方、柔らかく優しい歌声も持ち、MCでもリーダーのちえを臆せずいじっていくという強心臓で何から何まで持ち合わせている。そして見た目は守りたくなるような可憐な美少女だ。なにこのチート?って感じだ。

歴はいちばん浅いが、ラストライブ終わりは号泣しており、彼女のPimm'sに対する熱が伝わってきた。

 

・小山星奈

前述の通り、化物級の歌唱力をもつ超逸材。ただ上手い、というだけじゃなく声質や歌い方、何かが憑依したようなスイッチの入り具合といい完全に「持ってる」側の歌い手。

MCや特典会のときのふわふわしたせなも、配信のときの素のせなも結局どっちも愛くるしく、周りはどうしてもほっておけない存在。それは企画の買い物にちえやまゆが同行していたりすることからもわかる。

ダンス未経験で始めたアイドルだったが、今となっては特に不足に感じる部分はなく、あらゆるポテンシャルが高め。今後アイドルをするかはわからないが、小山星奈という存在がPimm'sというグループにいたことはアイドル界にとって大きなトピックであったことは間違いない。

 

・早川渚紗

現在「王様戦隊キングオージャー」に出演し、写真集も発売しているビジュアル担当…と思わせてかなり歌える子。よそのメインボーカルでもこんな綺麗なファルセット出る?と思わせる実力で、このことからもPimm'sというグループの実力の高さがわかる。

ライブ中の表情管理が完璧で激しいダンスを踊った後にニコニコで軽く歌っているのがすごい。THEアイドルといった仕草が出来る一方で、配信や特典会で見せる素とのギャップもなぎさにハマるポイント。ご飯を小口で食べるのではなくがっつり食べるところが個人的に好き。

凱旋ライブのMCで「正直言って悔しい」と言ったりとPimm'sにかける情熱が高く、あまり表ではそう言った話はしてこなかったことが逆に真剣さを感じる。家でライブを観ていたときに見てきたうちの母親がすぐになぎさのファンになったので、男女どころか幅広い層にウケるタイプだと思われる。

 

・高橋真由

とにかくめちゃくちゃいいやつ。一言で表すならこれになる。歌唱力もかなり高く、ぼくの大好きなBOY MEETS GIRLのラストのサビがとんでもなく高いキーなのだがこれを毎回歌えてしまう。し、Pimm'sの楽曲に多い攻撃的な歌い方もかなり上手い。個人的にポテンシャルはいちばん高いかもと思っている。

特典会会場に響き渡るでかい声でヲタクと話しているので内容も聞こえてくるが、いつもヲタクに感謝しているし、実際行くとぼくでも感謝される。エゴサをいつもしているので大体は拾ってくれ、会話がめちゃくちゃスムーズ。

Pimm'sの事や、ヲタクの事が大好きなのがすごく伝わってくる。こんなストレートで嫌味の無い子はなかなかいないし、集合写真の掛け声も自らやりたがる鋼鉄のハートも持ち、配信でもいつも笑っているし、グループにこういう子がいたら助かるよなっていう人物を具現化した子。

 

・林茜実里

とにかくめちゃくちゃいい子。せなとのタイプの違うWセンターはPimm's最大の武器といっていい。ストイックで自分に厳しく、「自分は歌で選ばれたんだからまだまだ」という信念をもってやっているので当然パフォーマンスの高さにそれが表れていた。

チームのバランスを考えられる子で、配信では読み上げに回ったり、聞き手に徹することが多い。一方で喋ったりいじられたりすると年相応の可愛い一面がありそれがいいギャップになっている。特典会でもそれは感じられた。

加入してすぐ前リーダーの穴を埋めたことを「運がいい」と言える時点で覚悟の高さを窺い知ることが出来る。発声がとにかく綺麗で、劇団出身で見事な歌声でアイドル界に君臨した林愛夏をどこか彷彿とさせる、つまりそれくらいの相当な実力者。

 

・小林智絵

Pimm'sの長い歴史において、ほとんどの時間を生きた唯一の存在。ちえがPimm'sを諦めていたらとっくに終わっていただろう。そう考えると今まで書いてきたことはこの人がいなければ全てなかったのだから、本当に感謝しかない。きみはすげーやつだ。

高音で印象に残りすい声質をうまく生かした歌い方でPimm'sの曲の大きなアクセントを担ってきたし、ゆなが抜けて以降はMCをほぼ一人でこなしてきた。ライブにおける存在感も当たり前にかなり大きい。

以前「俺ってちえのとこよく来てるのに"私を推しなよ"って言わないよね」と聞いたことがあったが「んーPimm'sをまた好きになってくれたことが嬉しいからさ、私にとっては同じようなもんよ」という返答に絶句した。小林智絵はPimm'sそのものであり、Pimm'sもまた小林智絵なんだと思った。

 

出来るだけシンプルに、と思ったけどやっぱり長くなってしまった。

ただこの気持ちというか感情というか感じてきたことの残滓みたいなものは残しておきたいと思ったのでここに残しておく。

本当に楽しい時間だった。

また"愛ある未来で集合"するときまで!