槙田紗子活動休止について
この日のフライトのことはまた改めて書くとして、とりあえず先に。
結局主観だらけの文になってしまうと思うので、まずは事実というかあの日の説明から。
4月4日、六本木のEXシアターで行われたPASSPO☆のフライト。
この日は3月7日から始まったツアーのファイナルでもありましたね。
(1部アンコールでの告知で5/30.31の追加公演が発表されたので、意味合いは違ってくるけれど)
そのフライトの2部でのアンコール。
あんにゃが新曲への思いを語ってから歌われた「FairyTale」が終わり、告知の時間。
1部と同じようにニューアルバムの話、イベントの話がクルーから発表される。
違ったのはこのあと。
「ここでもうひとつ、お知らせがあります」
キャプテンあいぽんからのこの言葉。
極力感情を多く込めずに語られたこの言葉はどこかで聞いたことのあるものだった。
新情報かと少しだけざわつくものの、この既視感を受け取ったパッセンから静かになっていく。
それでも、勘違いであって欲しい。
そんな会場の願いは叶わず、ステージ中央へ歩みを進めたのは槙田紗子。
決意を秘めた目線。ぎゅっと握られた手。目線を落とすクルー。
この後の言葉を察するには十分な状況だった。
「5月31日のフライトをもって、活動を休止します」
さこちゃんらしい、シンプルでストレートな言葉だった。
それだけにやっぱり、心に刺さる。
固まるパッセンに対し、「あ、PASSPO☆じゃないよ?私だけ!」とおどけてみせる。
理由は体調不良。
去年のツアーも直前まで何とかステージに上がろうとしたけど、お休みという形をとったフライトもあっただけに、一回ステージからは離れてゆっくりするとのことだった。
「活動休止」であって、「卒業」ではないというのはある程度強調していた。
振付だったり、マキタジャーナルでの活動だったり、そういった裏方での活動は続けて、PASSPO☆との繋がりはずっと続くとのこと。
ただ、5月31日のフライトの後はさこちゃんをステージで観ることはできなくなる。少なくとも、当分の間は。
この事実はやっぱり重くて、なかなか受け止めきれない。
一回経験しても、やっぱりキツい。
そしてそんな空気を破ったのは、やっぱりあの時と同じ玉井杏奈。
「おい~死にそうな顔してるけど大丈夫?黄緑の人たちさ~~」
みたいな言葉だったと思う。
自分だってツラいってのに、固まってるパッセンを救いに行く姿は凛々しかった。
「さこちゃんは5年以上もずっと走ってきたんだから、ちょっと休む時間が必要なんだよ」
「私たちはね、暗い未来なんて想像してないから」
「明るい未来しか見てない。だからみんなもそうして欲しい」
「ただのアイドルじゃ嫌なんだよね。いやまぁアイドルなんだけどさw」
あんちゃんらしい、力強くて頼もしくて、笑える言葉。
あぁまた俺らはこの子に救われたなぁってしみじみ思った。
あと印象的だったのは、いつも俺らを「パッセン」「ヲタク」と呼ぶあんちゃんがこのときだけは「パッセンジャーの皆さん」って呼んでいたこと。
細かい言葉選びにも気を遣ってくれる彼女は、空気が読めないフリの上手い、誰よりも空気の読める子なんだと思った。
そしてそんなあんにゃの横には無言で号泣するロックスター、増井みお。
「おい何泣いてんだよロックスター!」
親友あんにゃがいじると余計涙腺が緩んだようにみえた。
「ロックスターは仲間を大事にするんだよね」
これは誰が言ったっけ。ただ、その通りだなーと思ったのは覚えてる。
さこ・あん・みおの三人は遠征の部屋割りでいつも同じトリオだったから、彼女らには特に何か通じるものがあったのかもしれない。
そんな状態でラストの曲振り。
もう、何をやるかはわかってはいたけど、上手端のさこから横一線に並ぶフォーメーション。
「ヒロインじゃなくてもきっと輝ける」
このスタートがいつも以上に響く「I」でこのフライトは終了。
スタートの場面でも、「ずっとずっと一緒だから…」の場面でもさこは泣かずにしっかり前を見て歌い切った。
思い出されるのは、横さんが亡くなってしまった後のフライト。
@JAMアイドルDayの出演で、対バンではあまりやらない「I」をやったので少し不思議だったけど、横さんに向けての「I」だったんだと思う。
そこでの「ずっとずっと」の場面では彼女は泣いてしまって、パッセンの涙を誘った訳だけど、あの頃とは違った。
悲しい経験を乗り越えて、強くなったんだ。そう思った。
始まる前に「すみません」断りを入れて前に来る黄緑パッセンと、
そんな人たちに道を開けて肩を押す他パッセンの姿も印象的。
最前最中には見事に黄緑の誘導灯が集まり、照明と相まってステージをさこ色に染めていた。
この後は記念撮影やって新プロジェクトの発表があったけど、それはフライトの振り返りにするとして。
・・・結局、主観入りまくりですね。
なかなかこういうのは客観的に書けないなぁ。
さこちゃんの表情をじっと見て、言葉もちゃんと聞いてたはずだけど、なかなか記憶までには刻まれてなくて、言葉も状況も違う点はあるかと思います。
やっぱり、「嘘であって欲しい」って気持ちで頭がフワフワしてたから・・・
まぁ単純に記憶力がアレなのもありますが・・・
そしてここからは完全に主観になります。
個人的な率直な感情はというと、
「そりゃないよ・・・・・」
かな。
だって、まだまこっちゃん卒業すら全然受け止めれてなくて。
この日も接触行って、これからもっとさこちゃんと話したいなって思ってる矢先だったし。
卒業ではないにしても、全然受け止めれる気がしない。
ホントに個人的な感情で申し訳ないけど、そりゃないよ・・・・っていうのが最初に浮かんだ言葉。
推しじゃない癖にと言われたらそれまでだけど、やっぱり俺にとってPASSPO☆って特別なグループだから。
パッセンとしての歴は決して長い訳じゃないし、よそのグループも好きでフラフラしてる訳だけど。
ヲタク歴=パッセン歴な自分にとって、ずっと一番である存在だってことは変わらないのです。
それにしても、魅力に気づくのがいつも遅すぎるな自分・・・。
ここからはほんの少しだけのさこちゃんとの接触の話。
初めてさこちゃんの接触行ったのは「JEJEJEJET」のリリイベでのツーショット。
当時は実質2kで撮れたから、いい機会だと思って行ってみた。
ポーズはセンターで踊る姿が印象的な君僕のポーズ。
これ自分でやるのはためらわれたから、「俺はやらないけど!」って言ったw
ツーショこれ一枚だからもっと撮りたいな。
思えば、この日初めてツーショット撮ったもう一人はまこっちゃんだった・・・。
んで、しばらく接触行く機会もなく、次に行ったのは向日葵のリリイベ。
ちょうどこの頃に横さんの件があって、「I」で泣いてしまった直後だった。
あれがすごく心を揺さぶられたんで、良かったよ、だけ言いに行った。
「対バンで泣いちゃったのは良くなかったけどね~。他のファンの人に悪いことしたなぁ」
って返事が返ってきてやっぱり真面目だなぁと思った。
で、認知が欲しくて次のPlatinum Showcaseでも握手行ったりしてたw
そこからはまたちょっと期間が空いて、TRACKのリリイベで握手したのが次。
「お、覚えてるよ!さこ記憶いいもん!」
って覚えてるんだか覚えてないんだかわかんない感じだったけど、とにかくかわいかったw
そしてそしてまた期間が空いてしまって、当日。
なちゅとは絶対話したいし、2回3回と行くときもあるし、もりしとも話したいし・・・と思うとどうしても3人目ってなかなか手が伸ばせなくていつも空いてしまう。
さこ推しのパッセン仲間と連番して、認知を借りに行くといういつもの姑息な手段だったけど、楽しかった。
これからもっと行きたいな・・・とちょうど思った日だったから、余計ショック。
猶予も二か月ないし・・・いつも俺は遅い。悔しい。
思えばまこっちゃんもほぼ同じような感じで、やっと顔覚えてもらって、これからもっと行きたいと思ったときに卒業だったから、余計に間の悪さを感じるというか。
自分のせいに他ならないけど、色んな感情を1つにまとめると、
やっぱり、
そりゃないよ・・・。
実際問題、さこが抜けるというのはなかなかクリティカルな問題。
得意のダンスではあんにゃに唯一匹敵する双璧な存在だったし、
歌割りもメインのもりし、ほぼメインのあいぽんに次ぐ多さだし。
あのエモーショナル(最近の流行り)な歌い方は他のクルーにはないもの。
握手会の列だって長く列ができる人気クルーの一人だし。
穴ははっきり言って多いと思う。
しかも、あの奥仲麻琴の穴を感じているこのタイミング。
9人→8人への変更もかなり大変だったと聞くし、実際まだ全曲披露されてはいない。
ダンスでも重要な局面を担い、多くの曲で歌割を持つ彼女の「代わり」はいくらでも、いない。
これからどうなるんだろう。つい、そう思ってしまうけど。
あのとき俺はずっとさこの表情をみていたんだけど、すごく晴れ晴れとした表情にみえた。
「やっと辞めれる」っていう意味じゃない。
「何度も考えたけど、自分で考えて、決めた答えをみんなに知ってもらいたい」そんな表情。
だから曇った表情はしてなかった。自分で決めたことに悔いはないって。
もし、悲しそうな表情してたら、
「休むのなんて辞めなよ!」
って思ったはず。
でも、気持ちを尊重したいって思わせてくれる、決意に満ちた顔だった。
僕らにできるのはいつかまた現場に戻ってきたさこちゃんを笑顔で迎え入れることだけ。
その日がいつになるかわからないし、こないかもしれないけど、そんなのは大した問題じゃなくて。
現場に槙田紗子を感じることができればいいんじゃないかって。
この日見にきてたむっしゅとまこっちゃんがそうであったように、PASSPO☆(ぱすぽ☆)を愛し、愛された人たちの残してくれた思いはきっと現場に生き続けると思う。
何だか取り止めなくなってきたのでもうやめますが、今の感情をダダっと書くとこんな感じ。
さこ推しの知り合いが口を合わせて言うのが、
「俺は紗子に大切なものを貰ったから、少しずつでもいいから返したい」
っていう気持ち。
偶然何人もこんな感じのことを言っていたのを見て、驚いた。
そして素敵だな、って思った。
ヲタクは推しに似るとよく言う。
だからきっとさこちゃんはステキに違いない。
俺はちょっとしか話してなくて、そう思ってるけど、推しの人の言葉を聞くと、それが確信に変わる。
残された時間は僅かだけど、大切に時間を使って、笑顔で
じゃあね、、、
って別れになるといいな。
短いさよならだ。